昨今学校では、新しい学習カリキュラムが導入され、プログラミングもその中のひとつになりました。
しかし、現状では担当する教員の不足などの理由で、十分な指導が行われていない状況にあります。
そこで今回、将来ますます重要視されるプログラミング学習について、親御さんが子供たちをサポートしつつ、費用をかけずに独学でプログラミングを学べる方法について紹介します。
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独学での具体的な学習方法
独学は難しいと考えている親御さんもいるかと思いますが、ちゃんと学習環境を整えてあげれば、それほど難しいことはありません。
むしろ適切なプラットフォームを選択すれば、ゲーム感覚で楽しく学習できます。以下にその方法を紹介します。
目的を決める
独学で学ぶには、まずプログラミングで何をしたいのか、どんなことをやりたいのかをはっきりさせることが大切です。
「ゲームを作りたい」や「自分のホームページを作りたい」等々。目的によって学ぶべきプログラミング言語は違います。
具体的な目的を設定し、どのプログラミング言語やツールを学びたいのか決めましょう。
無料のリソースを活用する
独学でプログラミングを学ぶ際には、無料のオンラインリソースを最大限に活用しましょう。
次章「無料で利用できるプラットフォームの紹介」で、初心者にも無理なく利用できる具体的なプラットフォームを紹介します。
実際にプログラミングしてみる
実際に手を動かしてプロジェクトを作成することは、プログラミングを学ぶ上で非常に効果的です。以下のようなプロジェクトを通じて、学んだ知識を実践に活かしましょう。
ゲーム開発
Scratchを使って、簡単なゲームを作成します。例えば、キャラクターを動かすゲームやクリックで得点を集めるゲームなどです。
ウェブサイト制作
HTML**とCSS***を学び、シンプルなウェブページを作成します。好きなテーマでサイトをデザインしてみましょう。
アニメーション作成
ScratchやCode.orgのツールを使って、アニメーションを作成します。ストーリーを考え、キャラクターを動かすことで、創造力も養えます。
コミュニティに参加する
独学でも、独学だからこそ他の学習者と交流することで、継続するモチベーションを保ちやすくなります。オンラインコミュニティやフォーラムに参加し、質問や意見交換を行いましょう。
Scratchコミュニティ
Scratchの公式サイトには、他のユーザーが作成したプロジェクトを見ることができるコミュニティがあります。コメントを残したり、自分の作品をシェアしたりして交流しましょう。
Code.orgのフォーラム
Code.org公式サイトでは、他の学習者や講師と交流できるフォーラムがあります。困ったことがあれば、質問してみましょう。
Khan Academyのディスカッション
Khan Academyのプログラミングコースには、各レッスンにディスカッション機能があります。質問やフィードバックを通じて他の学習者と交流しましょう。
継続して学ぶ
プログラミングを学ぶ上で最も重要なのは、継続して学ぶことです。以下のポイントを意識して、長期的に学習を続けましょう。
小さな成功体験を積む
簡単なプロジェクトを完成させることで、達成感を味わうことができます。これが次の学習へのモチベーションになります。
楽しみながら学ぶ
ゲームやアニメーションの作成など、楽しみながら学べるプロジェクトに取り組みましょう。楽しみながら学ぶことで、自然と知識が身に付きます。
フィードバックを活用する
作成したプロジェクトを家族や友人に見せて、評価してもらいましょう。問題点・改善点を見つけることで、次のステップに進むことができます。
無料で利用できるプログラミング学習教材
世界中で利用されているプログラミング教材が、無料(サイトによっては一部有料)で提供されています。日本語対応(言語設定で日本語を選択)しているものは、小さなお子さんだけでも簡単に利用できます。
Viscuit(ビスケット)
Viscuit 公式HPから引用
Viscuit(ビスケット)とは?
Viscuitは日本で開発された無料で使えるプログラミング学習教材です。自分で描いたキャラクターを「メガネ」というツールを使ってプログラムを作成します。操作は全てアイコンのクリックやドラッグ&ドロップで行うため、文字を読む必要がなく、幼児でもプログラミングの基本が学習できます。Scratchtとは違った視覚的なプログラミング環境で、遊びながら学べる教材です。
- 視覚的プログラミング: コードをテキストで書くのではなく、自分で描いたキャラクターやアイコンをドラッグ&ドロップしてプログラムを作成します。
- 独自のプログラミング: メガネというツールを使ってプログラミングします。
- 日本語対応: 日本で開発された教育用ソフトのため分かりやすい設計です。
おすすめポイント
文字を一切使わずに利用できるため、幼稚園年少からでもプログラミング学習が可能な教材です。お絵描き要素も含まれているため、楽しく学習ができます。
Scratch(スクラッチ)
Scratch公式HPから引用
Scratch(スクラッチ)とは?
Scratchは、子供向けに設計された無料のプログラミング言語とオンラインコミュニティです。子供たちは視覚的にブロックを組み合わせてプログラムを作成することで、基本的なプログラミングの概念を学ぶことができます。
- 視覚的プログラミング: コードをテキストで書くのではなく、ブロックをドラッグ&ドロップしてプログラムを作成します。これにより、プログラミングの概念を直感的に理解できます。
- コミュニティ: 世界中のユーザーとプロジェクトを共有したり、他の人の作品を見たりすることができます。
- 日本語対応: 日本語に対応しているため、言語の壁を感じずに学習できます。
おすすめポイント
初心者の子供たちでも簡単に始められる上に、ゲームやアニメーションの制作を通じて楽しみながら学べる点が魅力です。親子で一緒に作品を作ることで、コミュニケーションの機会にもなります。
Code.org
Code.org 公式HPから引用
Code.org とは?
Code.orgは、コンピュータサイエンス教育を普及させるための非営利団体が提供する学習教材です。初心者向けの無料コースが充実しており、ビデオレッスンやインタラクティブな課題を通じて学ぶことができます。
- インタラクティブなレッスン: 実際にコードを書きながら学べるため、実践的なスキルが身に付きます。
- 豊富なコース: 「Hour of Code」(コーディングの時間)という1時間で完結する入門コースから、より深い内容の長期コースまで様々なレベルのコースが用意されています。
- 日本語対応: 日本語のリソースも豊富に用意されているため、英語が苦手な子供でも安心です。
おすすめポイント
幅広い年齢層に対応したカリキュラムが揃っており、特に小学生や中学生に最適です。親御さんも一緒に学ぶことで、子供たちのサポートがしやすくなります。
Khan Academy(カーンアカデミー)
Khan Academy 公式HPから引用
Khan Academy とは?
Khan Academyは、幅広い学習分野をカバーする無料の学習教材です。プログラミングに関しても充実したコースが用意されており、特にJavaScript*やHTML/CSSの基礎を学ぶことができます。
- ステップバイステップのレッスン: 動画レッスンとインタラクティブな課題が組み合わさっているため、段階的に学習を進められます。
- コミュニティサポート: 質問やディスカッションを通じて、他の学習者や講師からのサポートを受けることができます。
- 進捗管理: 学習の進捗を確認しながら、目標に向かって計画的に学ぶことができます。
おすすめポイント
視覚的に理解しやすい動画と練習問題が豊富なため、初めてプログラミングに触れる子供でも無理なく学習を進めることができます。また、親御さんも一緒に学ぶことで、家庭での学習サポートがしやすくなります。ただし、現状日本語未対応のため、Googleの翻訳機能を利用しましょう。
Codecademy
Codecademy 公式HPから引用
Codecademy とは?
Codecademyは、インタラクティブなプログラミング学習教材です。無料で利用できる基礎コースが豊富で、特に中学生以上の子供たちにとっては、実際にコードを書きながら学べるため非常に効果的です。
- 実践的な学習: インタラクティブな環境で実際にコードを書きながら学べます。
- 多様な言語: Python****、JavaScript*、HTML**/CSS***など、様々なプログラミング言語のコースが用意されています。
- コミュニティサポート: フォーラムを通じて他の学習者や講師からのサポートを受けることができます。
おすすめポイント
初心者はチュートリアルに沿って操作すれば、簡単に利用できます。中級者以上のコースでは実際にコードを入力しながら学習するため、プログラミングの実践的なスキルを身に付けることができます。スキルアップを目指す中学生以上の子供に特におすすめです。ただし、こちらも日本語未対応のためGoogle翻訳機能を利用しましょう。
まとめ
プログラミング学習は、論理的思考力や問題解決能力の向上に役立つだけでなく、将来的なキャリアの選択肢を広げる貴重なスキルです。
今回紹介した無料のプラットフォームを活用すれば、楽しく学びながらプログラミングの基礎を習得することができます。
今後スキルアップを目指したい場合には、有料のプログラミング教室に申し込むなども検討してください。子供たちの未来がより明るく、可能性に満ちたものになることを願っています。